ATM管理甘い日本狙う、14億円不正引き出し 「出し子」は100人以上
偽造されたとみられるクレジットカードが全国のコンビニエンスストアなどのATMで一斉に使われ、現金14億円余りが不正に引き出された事件で、現金の引き出し役が100人以上に上る可能性があることが分かり、各地の警察は特定を急ぐことにしています。
今月15日、偽造されたとみられるクレジットカードが、東京や大阪など全国の17の都府県にあるセブンイレブンなどの「セブン銀行」のATMで一斉に使われ、現金合わせておよそ14億4000万円が不正に引き出されました。銀行から相談を受けて、各地の警察が捜査を進めています。
警察庁などによりますと、午前5時すぎから3時間近くの間に全国のおよそ1400台のATMが使われたことなどから、現金の引き出し役のいわゆる「出し子」が100人以上に上る可能性があるということです。
また、南アフリカの銀行が発行したおよそ1600枚のクレジットカードの情報が流出して悪用されたとみられていますが、不正を検知したATMに回収された6枚のカードは、いずれも中国語の文字が書かれた焼き肉店のカードが偽造されたものだったということです。
警察は、国際的な犯罪グループが、流出したカードの情報を空のカードに書き込んで偽造したとみて、カードの流通ルートを調べるとともに、防犯カメラの映像を解析するなどして「出し子」の特定を急ぐことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160523/k10010531921000.html
ATM管理甘い日本狙う、不正引き出しで専門家が分析
全国17都府県にあるコンビニの現金自動預け払い機(ATM)で南アフリカのスタンダード銀行(SBKJ.J)の偽造クレジットカードが使われ、現金で推定3億ランド(1900万ドル)が不正に引き出された問題で、専門家はATMのネットワーク管理が甘い日本が引き出し場所として狙われたとみている。
ある金融情報技術(IT)コンサルタントは、犯人が日本を選択した理由について「リスクが低いほか、ATMのネットワーク管理が甘く、不正分析ソフトによって見破られないと考えたからだろう」と指摘。日本では「チップ・アンド・ピン」よりも旧式で安全性が低い「磁気ストライプ」のカードが通用するとし「周辺国で同カードを利用していればスタンダード銀の不正分析ソフトに引っかかり、引き出しはできなかった」と話した。
スタンダード銀、日本の金融庁や警察当局はコメントを控えた。セブン銀行は警察の捜査に協力しているとした。
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160525/Reuters_newsml_KCN0YF23Z.html
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