美容外科医として働くメリットとデメリットをまとめました

どの職業でもいえることですが、仕事にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
一見華やかな職業にみえる美容外科医ですが、どういったデメリットがあるのでしょう。具体的な仕事内容について、美容外科医のメリットとデメリットについて考えてみました。

まず、美容外科医として働くメリットです。

美容外科医として働くメリットの最も大きいものは、他の診療科目よりも生活する上でプライベートな時間を確保できるということです。
美容外科は緊急の診察というものはほとんどありません。
その日の勤務が終わった後は、自分のためや家族のための時間が取りやすいといえるでしょう。

実際に他の科に勤務していた頃よりプライベートな時間を確保することができるようになり、充実した日々を送ることができるようになったという声が多いのです。

その結果、ストレスを溜め込むこともなくなり心身ともに楽になったという意見が多くみられます。特に女性の美容外科医にとっては育児と両立することができるようになったという声も聞こえます。

もうひとつ大きなメリットとしては、美容外科医の収入の高さがあげられるでしょう。
美容外科は自由診療が主になりますので、他の勤務医に比べると美容外科医になることで収入がアップするケースが多いと言われています。

しかし美容外科に転職するためには、デメリットもあります。

まず、美容外科医には高度な技術が求められます。
それまでも高度な手技を必要とする科にいた医師であれば、それほど戸惑うこともないかもしれませんが、全く違う診療科から転向した場合は美容外科の技術を身につけるためにかなりの時間がかかることもあるでしょう。

前職での経験を活かせなかった場合、技術を習得するまでは収入がダウンしてしまう可能性がありますのでその点をよく検討する必要があります。

また、新しい職場で技術を習得する際は、自分よりも年齢が若いスタッフに仕事を習うこともあるでしょう。
新しい診療科目で働く場合は新人扱いとなってしまうので仕方のないことですが、そういった環境にも慣れる必要があるでしょう。

新しいジャンルに挑戦する際に、最も大切なことはなぜ美容外科医になりたいのかということを、自分自身でよく確かめることです。
今までとは違う環境に飛び込むのですから、本当にそれが自分のやりたいことなのかをきちんと考えることが必要となってくるでしょう。

いろいろ考えた末、やはり美容外科医としてやっていきたいと決めたのならば、なるべく早い時期に行動に移すことをお勧めします。
個人的な人脈があれば良いですが、そうでない場合は早めに転職エージェントと連絡を取り情報を集めるようにしましょう。

美容外科医は華やかな職業というイメージがありますが、地道な技術の習得や患者様とのコミュニケーションの取り方などいろいろな能力が求められます。
それを踏まえた上で、美容外科医という職業を検討してみる必要があるでしょう。

美容外科を目指すなら免許取得後の何科で学んでおいた方が有利なのか

無事に医師免許を手にしてから美容外科を目指そうと持った時に、何科を選択するかを決めなければなりません。
多くの美容外科医が、美容外科に進む前に他の診療科目で経験を積むコースを選んでいます。

では、医学部卒業後、美容外科になるにはどのような科を選択することがベストなのでしょう。

医学部を卒業後、いきなり美容外科に進む人ばかりではありません。
むしろ美容外科医になる前に他の診療科目で経験を積む医師も多いのです。
その中でも特に多いのは皮膚科や外科系統からの転身といえるでしょう。

皮膚科での治療内容は美容外科と重なる治療も多く、そのため転職先に美容外科を選ぶ医師が多いのでしょう。
例えば、顔のシミやほくろの除去、アンチエイジングのためのボトックス治療などは皮膚科でも美容外科でも行なっています。

また外科の中でも特に形成外科の治療内容は美容外科と深い関係があるので、美容外科医に転身する医師が多いのではないでしょうか。
形成外科では、生まれつきのアザの切除などの美容外科と診療内容に共通しているものが多いのです。

それだけでなく形成外科の場合は、医療によって傷を修復するなどの技術は美容外科に欠かせない技術のひとつとなっています。
何よりも美容外科医に最も求められるのは、高い技術力ですが他の科で身につけた手技は、将来美容外科医になる時に大いにアピールできる経歴となるでしょう。

将来的に美容外科医を目指すのであれば、こういった美容外科でも通用するような技術を習得できる診療科目を選ぶのが賢明といえるでしょう?

今は皮膚科と美容皮膚科、形成外科と美容外科、など複数の診療科目を標榜しているクリニックもたくさんあります。
これらの診療科目を同時に備えることで、より幅広い治療をすると同時に患者様を獲得する上で大きなメリットとなるでしょう。

また、患者様の立場に立ってみてもあちらこちらのクリニックを掛け持ちするよりも、ひとつのクリニックで安心して受診できるというメリットがあります。
今や美容外科は、多くの大学病院の付属病院でも備えているほど社会に浸透し必要とされています。

ですから今後、需要が増えることが見込める診療科目となっています。
良い美容外科医になるために、卒業後どのような進路を選ぶかはとても大切な選択となっていくでしょう。

美容外科医を選ぶということはライフスタイルの変化にもつながります。
例えば美容外科では、緊急な外来などはほとんどありません。
ですから美容外科で働くという選択によって、医師として仕事とプライベートの充実を両立させることができるライフスタイルを手にすることができるのです。

形成外科と美容外科の違いは?形成外科の医師が美容外科に多い理由

美容外科と形成外科は一見同じような治療内容だと思われがちです。
けれど、実際には形成外科と美容外科の治療内容や役割は似ているようですが、違うのです。
また、美容外科にはなぜ形成外科医が多いのかを調べてみました。

形成外科というのは、もともと体表に見られる傷を手術などで治療するところです。
例えば、身近な症状としてはイボや魚の目、ほくろや怪我でできた傷や生まれつきあるアザを取り除く治療などをします。
それだけでなく、乳がんの手術後の乳房再建や悪性黒色腫の切除なども形成外科の範疇です。

以上のようにもともとあった傷やシコリなどを治療によってきれいにすることが形成外科の主な役割です。
こういった治療内容から形成外科は他の科で行われた治療をフォローする役割も担っており、総合病院などでは欠かせない存在となっています。

一方、美容外科とはもともとの傷はないけれど、より美しくなるために体表に手術などの治療を加えるところです。
美容外科のメニューを見てみると、小顔にする施術や鼻を美しくする施術、豊胸術など美容に直結している治療を行なっています。

両者の大きな違いの一つは、形成外科では健康保険適用になることが多く、美容外科ではほとんどの治療が健康保険の適用外になってしまうことです。
健康保険制度というのは、治療が必要と認められた場合に適用される制度ですので、美容外科の治療内容ではその条件に当てはまらないケースが多いからです。
その結果、美容外科の方が治療代が高くなることが多いようです。

ただ、シミを取るつもりで治療に訪れたところ、実は皮膚の腫瘍だったといったケースですと治療の方法によっては保険が適用になる場合もあるので、全てが保険に適応しないわけではありません。

では形成外科の医師が美容外科医に多いのはなぜでしょう。
美容外科で手術をした場合、手術痕が残ります。
その手術痕をいかに目立たずに治療できるかという点で、形成外科医の技術が大変役立ち必要とされているからです。

前述したように形成外科はもともとあった傷を治療するところです。
美容外科での手術痕をカバーすることができる形成外科医は美容外科にとって、大切な存在となっています。

また、勤務形態や肩書きにもよりますが収入の面を見てみると、ほとんどが自由診療である美容外科医の方が年収が高いことがわかります。
こういった理由から、近年美容外科医を目指す医師が増えています。

このように形成外科と美容外科では根本的なところで大きな違いがあります。
美を演出する美容外科は大きな可能性を秘めており、今後発展していく可能性のある分野と言えましょう。

就職先で良い印象を与える美容外科医としての面接のコツ

美容外科医のキャリアを積み重ねる中で、より良い就職先を見つけることが重要となってきます。
より良い就職先を見つけるためにはどのようなコツが必要となるのでしょう。
面接試験でより良い印象を与えることができるコツを考察してみましょう。

美容外科医の就職は特別な就職活動ではありません。
医師免許を持っている人は人数が限られているから、圧倒的な売り手市場だと思う方も多いかもしれません。
けれど志望の病院が人気のある病院だったり待遇がとても良い病院への就職は、やはり志望者も多くハードルが高いといえるでしょう。

そのような病院への就職を勝ち取るためにはいくつかのポイントがあります。

病院側が美容外科医に求めているポイントとして、まず一番にあげる条件は性格です。
特に美容外科医は患者様とのコミュニケーションを上手にとれることが、最も大切な条件の一つと言えるでしょう。

どのようなきっかけで美容外科を受診したのか、具体的に美容外科医にどのような治療を望んでいるのかなど、患者様の気持ちを汲み取ることができなければ良い治療はできません。

最も酷いケースでは訴訟に発展してしまうリスクもあるのが美容外科です。
そのようにならないよう、治療前にじっくりと患者様の気持ちに寄り添うことが必要となってきます。
今はネットなどですぐに噂が広がることも多く、病院としては患者様の評判は経営に直結していると言っても良いでしょう。

面接では受験者がどのような考え方をする人か、またどのような性格なのかを色々な角度から判断されます。
けれど、人間同士の相性というものがあるのも事実です。
結果的に縁がなかったとしても、悲観せずに自分の性格にあった病院を探してみましょう。

また、面接に臨む際に必要となってくるのは第一印象の良さと言えるでしょう。
第一印象を良くするためには、やはり外見を整えることも大切なコツのひとつです。
いくら経歴が立派でも外見にほとんど無頓着というのでは、良い印象は持ってもらえません。

具体的な服装としては男性医師の場合スーツが定番でしょう。
ネクタイはあまり派手なものはお勧めできません。
落ち着いたデザインのシックなネクタイなどをお勧めします。

女性医師の場合もなるべくきちんとした洋服が無難でしょう。
なるべくならスーツなどがお勧めですが、そうでない場合でもジャケットなどを羽織ることをお勧めします。
気をつけたいのは、ストッキングの伝染や派手なメイク、アクセサリーなどは避けると言ったことでしょうか。

外見について最も大切なことは清潔感を与える、ということです。
その点に十分注意して面接に臨みましょう。

美容外科医の就職、面接のコツについてみてみました。
面接は採用する側が一方的に志望者を判断する場ではありません。
志望者側も希望する病院が新しい職場として適当かどうかを判断する場でもあります。
落ち着いて面接に臨み、自分自身を適切にアピールしてみましょう。

美容外科医として働くための医師免許を大学で取得する流れ

今、注目を浴びている職業の一つに医師があります。
特に美容外科医はこれから需要が伸びる診療科目のひとつといえるでしょう。
では美容外科医として働くには、どのような免許が必要とされるのでしょうか。

まずは高校卒業後、医学部に入学し6年間の医学部教育を受けなくてはなりません。
医学部に入学すること自体がかなりの難関ですので、相応な勉強量が必要とされます。

無事に医学部に合格し入学してからも、他の学部よりもハードな勉強を要求されます。
医師国家試験の合格率は80%以上と高くなっていますが、これはあくまでも医学部在学中に多くの勉強を積んだ人たちの合格率です。

ちなみに医師国家試験の受験資格は、日本の医学部を卒業したまたは卒業予定の人たちだけでなく、海外の医学部を卒業した人たちのための試験も用意されています。

難関である医学部に入学してから、どのような生活が待っているのでしょうか。

医学部は入学後の勉強が厳しいことでも知られています。
特に専門科目の勉強が始まってからは難易度も上がり難しいと感じる学生は多いようです。
また、座学だけでなく解剖などの実習も厳しかった、辛かったと振り返る医師が多いのも特徴の一つです。

医学部での生活で特徴的なことは、多くの医学生が厳しい勉強に励みながらもその傍らで運動系のクラブやサークルに所属していることです。
これは医師という仕事が体力的にもハードなため、学生時代から体力をつけてそれを維持するためにという理由からです。

また、医師はチームワークを求められる職業でもあります。
学生時代からスポーツを通じてコミュニケーション能力を高めておくことも必須となってくるようです。

このようなことから医師という職業が総合的に高い能力を要求されていることがわかります。
厳しい勉強が待っている医学部ですので中には留年を経験する人もいますが、多くの学生が6年間で卒業することができるようです。

医学部、特に私立大学の医学部は学費が高いことでも知られています。
学生たちはこのことについてどのように受け止めているのでしょうか。

高い学費の医学部に進学する時点で、半数近くの学生はお金の心配をしなくても良い環境にあるようです。
学生ローンや奨学金を利用する医学部生も大勢いますが、その返済を苦痛と感じていない医師が多いのも特徴といえるでしょう。
医師として仕事が軌道に乗れば、学生ローンや奨学金の返済はそれほど負担に感じることはないということでしょう。

このようにして厳しい6年間の医学部生活を乗り越え、やっと医師国家資格を取得する権利を手に入れることができるのです。
医師国家試験に合格したあとは、厚生労働省に医籍登録を申請し免許をもらうことで初めて医師を名乗ることができます。

医学部在学中は、専門の診療科目を決める必要はありません。
厳しい学生生活ですが在学中から明確なビジョンをもつことで、より良い美容外科医になることでしょう。